皆さん、南国へ行くと必ず目にするココナッツのヤシの木、見ているだけで癒されますよね。
初めて南国へ行った時に、売られているヤシの実に入ったココナッツジュースがとても魅力的でした。いざ買って飲んでみると、雰囲気はありますが、薄い味のお水のようで、そんなに美味しいジュースというわけではありませんでしたが…。
ココナッツの香りのハンドソープやクリームは、甘い香りが、ザ・南国という感じで、テンションが上がりますし、現地のスーパーで売っていたドライココナッツは、食べ始めると止まらない美味しさがありました。
そこからすっかりココナッツ好きになった私でした。
さて、前回、オメガ3脂肪酸の魅力をお伝えしたブログにも少し書いたのですが、私には認知症の祖母がいます。
その祖母を介護している母が、ある時、「ココナッツオイルが良いと聞いて、母に飲ませてみたら、ちょっと記憶が戻ったのよ。それから毎日飲ませていて、調子がいいの。」と言うのです。
「ココナッツオイルはどんな働きをするんだろう?」と思った私は、早速調べてみることにしました。
「認知症なんて、60代以降の高齢者の病気でしょ、まだまだ関係ないわ」
と思った方、いえいえ、そんなことは無いんです。恐ろしいことに、アルツハイマー型認知症の場合、早ければ高校生でも発症の可能性があるんです。
そして30歳以降になると、5歳年齢が上がれば有病率は倍になるとも言われています。アルツハイマー型認知症は、何と発症の20年前位から徐々に始まっているのです。
その進行にココナッツオイルが持つ働きが良い影響を与えるとしたら、興味が沸きませんか?
というわけで、今回は認知症に良い影響を与える可能性があると言われている、『ココナッツオイルのすごいパワー』をお伝えします!
ココナッツオイルを知ろう!
ココナッツオイルはどんなものなの
ココナッツオイルには、ラウリン酸やミリスチン酸、パルミチン酸などの、飽和脂肪酸が多く含まれています。比較的高い温度で固まりやすく、室温が20度以下で固まり、20度~25度ではクリーム状に、25度以上で透明の液体状になります。
ジャローフォーミュラズ(Jarrow Fromulas) エキストラバージンココナッツオイル 454g [並行輸入品]
ココナッツオイルのすごいパワー
この本は、順天堂大学大学院の、白澤卓二教授が和訳監修し、
【アルツハイマー病が劇的に改善した!米国医師が見つけたココナッツオイル驚異の効能】というタイトルがつけられています。
アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能
本の内容ですが、筆者のメアリー・T・ニューポート医師の旦那様が、若年性アルツハイマー病にかかってしまい、その治療方法を探す中で、ココナッツなどに多く含まれる中鎖脂肪酸が効果があるのでは?という考えに行きつき、中鎖脂肪酸が約60%を占めるココナッツオイルを、旦那様の食事に加えてみたところ、症状が劇的に改善し、驚くような変化が現れたというのです。
ちなみに、ココナッツオイルを摂取する前の旦那様のミニメンタルステート検査は14点でした。この検査は、通常21点以下で認知症の疑いがあると診断され、10点以下で、相当認知機能が低下していると診断されます。
つまり、14点という点数は比較的進行した認知症の状態でした。
ところが、ココナッツオイルを摂取して約2ヶ月後に再検査をすると、何と20点も取れるまでに回復していたのです。
アルツハイマー病は、脳の中にアミロイドβタンパクが蓄積されることで神経細胞が変性し、脳のインスリンが不足しているために、エネルギー源としていたブドウ糖がうまく使えなくなることが原因で認知障害が起こります。
ココナッツオイルを摂取すると、ココナッツオイルに豊富に含まれる、中鎖脂肪酸が肝臓で分解され、一部がケトン体という物質に変わります。このケトン体が、アルツハイマー病においては非常に重要な役割を果たします。
つまり、このケトン体が、ブドウ糖の代わりに脳を動かすエネルギー源に変わるのです。
体内でケトン体が作られれば、脳のエネルギー不足が解消され、認知機能が良くなる可能性があるというわけです。
料理にココナッツオイルをよく使う東南アジアの国では、認知症の発症率がとても少ないそうです。また、アメリカでは、認知症患者の3人に1人が、ココナッツオイルによって認知機能の改善に効果が出たと報告されています。
次にココナッツオイルに含まれる成分と、その働きを見ていきましょう!
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ビタミンEは、アンチエイジングに欠かせない成分であり、抗酸化作用や抗炎症作用に加えて、美白効果や肌を保護する機能があります。
また、ビタミンEを摂取することにより、ガンを抑制したり、うつ病の予防や、関節痛の痛みを和らげるといった効果も期待されています。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、ラウリン酸は、お母さんの母乳に豊富に含まれている成分でもあります。
母乳と言えば、赤ちゃんにとって最強の栄養と言われていますが、その1つであるこのラウリン酸は、抗菌や抗ウイルス、抗真菌作用があります。免疫力のない赤ちゃんを守る上でとても重要な役割を果たしているんですね。
ラウリン酸は、風邪はもちろん、胃潰瘍や肺炎、インフルエンザや麻疹、水虫やカンジタ症など、あらゆる感染症を寄せ付けない、天然の抗生物質のような働きをしてくれます。
中鎖脂肪酸は、体に蓄積されず、すぐにエネルギーになる脂で、コレステロールや中性脂肪の値を下げたり、心臓発作や脳卒中を予防する効果があります。
また、ケトン体というエネルギーを作り出します。
通常は、体内にブドウ糖がなくなったときに、ケトン体をエネルギー源として使う仕組みになっていますが、ブドウ糖が体内にあるときでも、ケトン体というエネルギーを作り出せるのが、中鎖脂肪酸を多く含む、ココナッツオイルなのです。
ココナッツオイルを効果的に利用することで、ケトン体をエネルギー源として利用することができます。
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ココナッツオイルの摂取の仕方
ケトン体を体内で作るためには、一度にある程度の量の中鎖脂肪酸を取る必要があり、ココナッツオイルでいうと、約大さじ2杯の量の摂取が必要になります。
ブドウ糖は約5分で血液中に流れますが、ケトン体が合成されるのは、ココナッツオイルを摂取してから約3時間後で、8時間ほど持続します。
ココナッツオイルは継続的に摂取することが大切なので、朝、昼、夜の食事の際に、毎回大さじ2杯程度の量を摂取していきましょう。
ここで気を付けることは、糖質と一緒に摂取するとケトン体が作られにくくなるので、甘いものと一緒に摂取しないようにしましょう。また、炭水化物と一緒に摂取するのも避けましょう。先にブドウ糖が使われてしまい、効果が期待出来ません。
お茶やコーヒーなどの温かい飲み物に混ぜたり、バターの代わりに使ったり、肉や魚料理のソースやスープに混ぜるのも良いですね。
中鎖脂肪酸のみであれば、摂取することでエネルギー消費量が上がり、体重や内臓脂肪が減るといった嬉しい働きもあるようです。
ココナッツオイルは熱に強く、味は無く、独特の甘い香りがありますが、無臭のものも売られています。25度以下で固まる性質があるので、固まってしまった場合には、電子レンジを使用せずに、湯煎で温めましょう。
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ケトン体が脳に与える大きな働き
また、細胞のエネルギー不足によって生じる、脳卒中やてんかん、自閉症やうつ病、糖尿病などの疾患や、アルツハイマー病やパーキンソン病、ALSなどの様々な神経変性疾患を防ぐのにも良い働きをすると言われています。
ケトン体を作るココナッツオイルを摂取するようになってから、認知症の人の記憶が戻ったり、会話が明瞭になったり、自分で着替えられるようになったという報告が次々とされているのです。
脳は、細胞の一部が損傷を受けても、他の部分の細胞がその機能の代わりをしたり、脳細胞を修復しては、新しい脳細胞を作り出すことが出来たりと、素晴らしい機能を持っているのです。
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ココナッツオイルのまとめ
すでに大半の脳細胞が死んでしまう位に進行してしまった認知症の方には効果が無いようですが、そこまで進行していない方には良い働きをしてくれる可能性のあるココナッツオイル。
食生活の中でココナッツオイルを摂り入れるだけなので、簡単に実践出来そうですよね。
毎食大さじ2杯の摂取で、記憶が戻ったり、会話が明瞭になったりする可能性があるなら、認知症のご本人はもちろん、介護をする家族にとっても嬉しいことなので、実践しない手はありません。
高齢者の病気と思われがちですが、じわじわと来ているかもしれない今から、ココナッツオイルを摂取して、良い働きを生み出したいですね。
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